猫と旅行や帰省をするときの注意点。留守番させても良い?

猫との暮らし 猫と旅行がしたい!帰省したい!猫と旅行は出来る?気を付けるポイントは?

執筆/かじめい

「大好きなうちの猫と旅行をして、たくさんの思い出を作りたい!」

アクティブな飼い主さんの中には、猫と一緒に旅行をすることを夢見ている方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、猫との旅行は準備すべき物事やリスクが非常に多いので、事前にしっかりと把握しておく必要があります。

また、計画的な旅行をするつもりはなくても、飼い主さんの急な出張や病気や怪我での入院、冠婚葬祭など、やむを得ない理由で数日間家を空けなければならない事態が、突然訪れるかもしれません。その時、猫は誰かに預かってもらうのか、家でお留守番をしてもらうのか、はたまた行き先によっては一緒に連れて行くのか。猫の性格や、その時々の状況に一番合った方法を即座に判断できるように、自前にしっかり予習しておくことをおすすめします。

旅行は猫のストレスになる?

旅行は猫のストレスになる?

それぞれ性格の違いや個体差はあるものですが、ほとんどの猫は環境の変化に非常に敏感です。そのため、環境がコロコロ変わって刺激がいっぱいの旅行は、猫にとって大きなストレスになりかねません。どうしても旅行に行くのであれば、猫の不安やストレスを少しでも和らげてあげるために、飼い主さんは出来る限りの配慮をしてあげる必要があります。

猫は知らない環境が苦手

「新しい環境でも、飼い主さんと一緒なら楽しめるし平気だよ!」というワンちゃん達とは違い、猫は知らない場所に連れて行かれることや、環境が変化してしまうことが非常に苦手です。不安や緊張から、中にはご飯を食べることやトイレも出来なくなってしまう子もいるくらいです。また、子猫やシニア猫、持病がある猫の場合、特別なケアが必要になることもあります。旅行で食事や投薬の時間が変更になるなど、猫の健康に良くない状況を作るのは避けた方が良いといえます。

猫は呼んでも来ない

旅行中に万が一、愛猫が脱走したらどうしますか?犬の多くは呼び戻しができますが、猫は名前を呼んでも戻ってくることはありません。猫を旅行に連れて行くということは、行方不明になって二度と会えなくなるという辛く悲しいリスクが必ず伴います。犬のように首輪やハーネスを着けていたとしても、身体の柔らかい猫の場合、外れてしまう可能性もあります。どうしても旅行や帰省で猫を連れていかなくてはいけないという状況でしたら、マイクロチップの装着や首輪に飼い主さんの住所や電話番号を記しておくなど、緊急事態に備えて準備しておくことを強くお勧めします。

猫との旅行、気を付けるポイントは?

猫との旅行、気を付けるポイントは?

猫との旅行を決めた飼い主さんはきっと覚悟されていることと思いますが、猫との旅行は準備段階から気を配らなければならないことがとても多く、中々大変です。旅行中に準備不足で慌ててしまい、愛猫に不安な思いをさせることがないよう、入念なチェックをお願いします。

準備しておくもの

宿泊先や移動手段などによって内容は多少変わってくるでしょうが、ここでは猫との旅行で最低限必要になるであろうものをリストにしてみました。ぜひ旅行準備の参考にしてみてください。

  • 迷子札つきの首輪またはマイクロチップの装着
  • フード(いつも食べているもの)
  • おやつ
  • 食器(フード・ウォーターボウル)
  • ポータブルトイレ
  • トイレ砂・シート
  • ごみ袋
  • キャリーバッグ
  • ケージ
  • ハーネス&リード
  • 除菌スプレー
  • ウェットシート
  • 寝具
  • おもちゃ

さて、ここで大きなポイントです!

猫の旅行グッズは使い慣れているものを持って行くことが一番なのですが、もし新しいものを持っていく予定であれば、旅行の数日前から部屋に置いておいたり、実際に何度か使用してみるなど、事前に慣れてもらう期間が必要です。なぜなら、猫は初めて見るものに対して警戒心を抱きやすいためです。旅行という慣れない環境で慣れないものを使うことは、人間だって不安な気持ちになりますよね。遅くても旅行の1週間前までには準備を完了しておくようにしましょう。

旅行中、猫のトイレはどうする?

旅行中の猫のトイレ問題は、大きな気がかりのひとつといえるのではないでしょうか。旅行中は、持ち運びに便利なポータブルトイレの利用がお勧めです。前項でも触れたとおり、必ず旅行前にポータブルトイレでの排泄に慣れさせてあげてくださいね。

移動手段が自家用車など、荷物が多少かさばっても問題なさそうな場合でしたら、折り畳み式のケージを持参し、その中にポータブルトイレを設置することをお勧めします。

電車やバス、新幹線など公共交通機関を利用する場合、ポータブルトイレがすっぽりと入る大きめのキャリーバッグを利用するか、バッグ底面にトイレシートをひいてあげるとよいでしょう。

宿泊先で気をつけること

まず、宿泊先が猫と一緒でも問題がない場所であることは大前提といえます。ホテルならペット可の施設を選び、親戚や知人の家に宿泊する予定であれば、必ず事前に了承を得てください。猫が過ごす部屋には、倒れやすい物や壊れやすい物は置かないように気を付けてください。脱走防止のため、戸締り確認は念入りに。

見知らぬ場所でパニックを起こしてしまわないよう、到着後、すぐにキャリーバッグから出したり必要以上にかまったりせず、しばらくの間そっと見守って環境に慣れてもらうようにしましょう。興奮していたり不安そうに怯えている様子が見られたら、キャリーバッグごと布をかけてあげるなど視界を暗くして落ち着かせてあげてください。

トイレの項でも触れましたが、ポータブルトイレを設置したケージを用意してあげられれば、猫も自分だけの空間で安心して用を足したり休むことができるでしょう。

猫との移動で注意すること

猫との移動で注意すること

大前提として、猫は乗り物を使っての移動には向いていない、ということがあります。揺れや騒音、外の匂いなどで大きなストレスを感じてしまいます。いつも過ごしている家の中とは違い、慣れない環境に置かれることで「これから何が起きるのか」「どこに連れて行かれるのか」という不安が体調不良に繋がってしまうのです。そのため、あくびが多くなる、過呼吸になる、涎がとまらない、嘔吐、失禁、下痢などの症状が出てしまうことがあります。

そのため、猫の負担を第一に考え、移動は必要最低限に留めるようにしましょう。注意すべきことやスムーズな移動のコツはあるのでしょうか。

車での移動

マイペースが許される車での旅行は、他者に気を使う必要がある公共交通機関での旅行よりは、猫も飼い主さんもリラックスできることでしょう。その分、飼い主さんの油断から、猫への注意や管理が甘くなってしまいがちです。注意していただきたいことがいくつかありますので、ドライブ前に必ず確認をお願いします。

特に気をつけて頂きたいのが、猫を膝に乗せて運転する、助手席や後部座席の同行者が抱っこする、これらの行為は絶対にNGです。実はこれらの行為は、道路交通法(※)に抵触する恐れがあります。猫は必ずキャリーバッグやケージの中に入れ、走行中はベルトで座席にしっかりと固定します。そして、絶対に車内で放してしまうことがないように気を付けてください。運転席の下に潜り込んで思わぬ事故の原因になったり、停車中にうっかり開けた窓やドアから脱走してしまう恐れがあるからです。更に、猫のストレスや車酔いを軽減するためにも、いつも以上に優しい運転を心がけることはもちろん、こまめに車を停めて休憩時間を確保し、変わった様子がないか様子を見てあげましょう。

また車内の温度にも気を配るようにしましょう。猫は高温が苦手です。夏は冷房、冬は暖房で猫が快適と思う温度(夏は27℃前後、冬は23℃前後)になるようにしてください。休憩で車を降りる際には、猫を車内に置き去りにすることは出来るだけ避けてください。運転をしていると疲れるので、ファミレスや高速道路の休憩所でゆっくりしたいと思うかもしれませんが、日差しによって車内の温度は急激に上がるため、暑い時期は熱中症の危険性が高まります。真冬の寒い時期でも、太陽に照らされると車内温度は上がるため、猫が体調不良になる可能性があります。

そして忘れがちなのが、車内の匂いです。芳香剤には猫の健康を脅かす成分が入っていることがあるため、必ず旅行前に取り除き、出来れば半日くらい窓を開けて換気をしてから、猫を載せるようにしましょう。猫と一緒に車内にいるときには、喫煙は絶対に避けてください。

※道路交通法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105

道路交通法第55条の2項
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

道路交通法第4章第1節第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

電車での移動 

まず初めに、事前に利用する電車の運賃や規定について、あらかじめしっかりと確認しておいてください。鉄道会社のほとんどが、ペットは「手荷物」としています。持込可能な手荷物には、大きさや重量など細かく決められており、「手回り品切符」を購入する必要があります。

大きな音に強い揺れ、沢山の人々や目まぐるしく変わる景色。電車での旅行は、猫にとっては非常に刺激が強いものです。普段と異なる音や匂いは猫にとって大きなストレスになり、パニックを起こしてしまう可能性も低くはありません。キャリーバッグにはタオルやブランケットをかけて、騒音や視界に入ってくるものを出来る限りシャットアウトしてあげましょう。可能であればキャリーバッグごと膝の上に置き、揺れを軽減してあげます。座らずに立つ場合には、キャリーバッグが動かないよう両足の間に置いて固定してあげてください。

猫が騒いでしまったときは、まずは乗客が少ない場所か乗降ドアの近くに移動しましょう。ケージの隙間からスポイトで給水してあげたり、好きなおやつを食べさせたりして様子をみます。それでも落ち着かない場合には、潔く途中下車して休憩しましょう。猫のみならず、他の乗客に迷惑や負担をかけないためにも無理は禁物です。

乗り合わせる乗客の中には、猫が苦手な方もいらっしゃるかもしれません。何が起こるか分からない猫との電車での旅行。時間に余裕を持って予定を組むことも重要といえます。しっかりとマナーを守って、気持ちのよい電車での旅行になるようにしましょう。

新幹線での移動

新幹線での旅行の場合、他にも注意点があります。

猫は「手荷物」として扱われます。手荷物として車内に持ち込める大きさは、縦×横×高さの合計が120センチ以内、総重量は10キロまでとされています。規定サイズであればキャリーバッグやケージの素材に決まりはありません。多頭飼育で同じケースで移動したいという場合には注意が必要です。また、手荷物のため、猫のための指定席を購入することは出来ませんし、隣の席が空いているからといって、キャリーバッグやケージを置くことは止めましょう。周りの席に乗客がいないのであればケージやキャリーバッグは膝の上に、他の乗客がいるのであれば足元に置きます。指定席を購入するときには、出来れば出入口近くの席を選ぶと良いでしょう。猫が騒いだ、粗相をしてしまったというときに、直ぐにデッキへ移動ができます。

また、新幹線に設置されている多目的室は、身体の不自由な方や体調不良になった方、小さなお子様を連れたお母様が利用することを前提としています。猫が騒いでしまって落ち着かせたい、ぐったりしているので様子を見たい、という理由があるのであれば、車掌さんに相談をしてください。重複しますが、ペットのための空間ではないので、使えるかどうかは車掌さんの判断になることを理解しておいてください。

新幹線での旅行の時期が閑散期や早い時間でしたら、比較的乗客数も少ないので自由席で問題ないでしょう。また、自由席ですと乗客数に合わせて空いている車両に移ることも可能ですので、猫との旅行にはより良いといえます。ただし年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどの繁忙期は、自由席は身動きが取れなくなる可能性があるので、指定席を選ぶようにしてください。特にグリーン車は席の間隔がゆったりとしているので、キャリーバッグやケージを置くのに便利です。

新幹線は停車駅が少ないので、猫アレルギーや猫が嫌いな乗客がいた場合、指定席を購入していたとしても目的地までデッキで過ごす可能性があることを念頭に置いてください。もし猫を連れていることで他の乗客と言い争いになった場合、それでなくても移動によるストレスを抱えている猫は、飼い主さんの怒っている声や雰囲気で、それまで以上のストレスを感じてしまうかも知れません。「指定席を購入しているのだから」と言いたいところはぐっと我慢して、愛猫にストレスを与えない行動を取ってください。

猫はお家で留守番させた方がいい?

猫はお家で留守番させた方がいい?

猫はもともと、自分の「なわばり」の中で生活する動物です。飼い猫の場合、我が家以外の知らない場所へ連れ出される旅行や帰省を基本的には好みません。飼い主さんが旅行などで家を空ける時、2泊3日程度なら猫にはお留守番をしてもらうことをぜひ検討してあげてください。生後6カ月以上の猫であれば、ほとんど問題はありません。

お留守番は何日位まで可能?

ほとんどの猫にとって、環境さえ整えてあげていれば、2〜3日くらいのお留守番なら可能です。飼い主さんが拍子抜けするほどいつも通りに過ごしているものです。

ただし、あなたの愛猫が、体調を崩しやすい6カ月未満の子猫、持病を抱えている猫、体調に不安のあるシニア猫、そして3日以上家を空ける場合は、フードやトイレの管理が行き届かないため、身近な人にお世話をお願いする必要があります。

長期の旅行・帰省の時はどうする?

2泊3日位であれば、猫にお留守番をして貰うのは可能ですが、それ以上になると猫だけで家に置いておくのは心配です。長期の旅行や帰省の場合には、エサや飲水の管理、トイレの掃除など、誰かに頼むという選択肢を選んでください。

ペットホテル・動物病院に預ける

ペットホテルや動物病院を利用すれば、獣医師さんや専門のスタッフさんが手厚く面倒をみてくれるので安心でしょう。年末年始や大型連休などの旅行シーズンは混みやすいので、早めの予約をお勧めします。

動物病院に宿泊する場合、同時に健康診断をお願いできるところもあります。入院を必要とするような普段は敬遠しがちな大がかりな検査も、この機会に済ませてあげるのはいかがでしょうか。

● 知人にお願いする

猫に家でお留守番をしてもらう場合、親戚や知人にフードの管理やトイレ掃除をお願いすることをお勧めします。できれば一日に一度は家に訪れてもらい、身の回りの世話のほか、体調などに異常はないか様子を見てもらえると安心です。無事に帰ったら、旅行先で購入したお土産などでお礼をすると喜ばれるでしょう。

● ペットシッターを利用する

「猫との旅行」についての項でも触れましたが、猫は環境の変化に非常に敏感です。猫のお世話を頼める人が身近にいないけれど、ペットホテルや病院に預けることによるストレスが心配な飼い主さんもいらっしゃるのでは無いでしょうか。そんな方にはペットシッターサービスの利用をお勧めします。専門のスタッフが、フードやトイレの管理のみならず、猫の遊び相手をしてくれたり、写真や動画で様子を報告してくれるところもあるようです。お金が多少かかってしまいますが、住み慣れたお家で快適に愛猫に待っていてもらえる安心感に勝るものはないでしょう。

猫をお留守番させるときの注意点

猫をお留守番させるときの注意点

旅行や帰省で猫をお留守番させるときには水やフード、猫トイレを十分な量用意して、夏場であれば熱中症対策もしっかりとしましょう。

猫はお家で過ごすことが一番とはいえ、長い間愛猫の様子が見られないのは飼い主さんにとっても不安なものですよね。そんなあなたには、事前にペットカメラを設置しておくことをお勧めします。万が一何か問題があった場合にいち早く対応してもらえるよう、近くに住む知人にあらかじめお願いしておくと安心でしょう。

飲水の用意

ひっくり返してしまう恐れもありますので、複数の器に多めに用意しておきましょう。自動給水器を利用することも良いでしょう。ただし、自動給水器は停電があった場合に止まってしまい水が飲めなくなるという事態になるので、自動給水器だけの使用は控え、ウォーターボールとの併用をお勧めします。

ごはんの用意

まず、傷みやすいウエットフードの利用はタブーともいえるでしょう。飲水と同様に、複数の器に十分な量のドライフードを用意します。自動給餌器の利用もお勧めです。

トイレに関して

トイレの汚れは綺麗好きの猫にとっては死活問題です。トイレ以外の場所で粗相をしてしまったり、ストレスからご飯を食べなくなったりする恐れもあります。

飼い主さんが旅行でいない間に、一日に一回でもトイレ掃除をしてくれる人がいらっしゃれば、きっと問題はないでしょう。もし、掃除を頼める人がいなくて二日以上家を空けなければならない場合、最低でも不在日数分のトイレを準備してあげることをお勧めします。(例えば、二泊三日の旅行ならば最低でも三つのトイレ、という具合です。)その際、わざわざ専用の猫トイレを購入しなくても、百円ショップなどで売っている大きめのトレイ(個人的には水切りカゴがお勧めです)を代用してあげるのも良い方法でしょう。

ただし、愛猫に事前に新しいトイレに慣れてもらえるような工夫が必要です。使用済みのトイレ砂を混ぜ、旅行の数日前からいつものトイレの横に置いておくなど、「ここも自分のトイレである」ということをしっかり認識してもらいましょう。

家具の点検

猫は、飼い主さんが不在の間に思わぬ行動を起こす可能性もあります。普段は登らないような棚の上などもチェックして、落とされたら危ないような物は排除しておくようにしましょう。倒れやすい物はしっかりと固定するか、片付けておきます。猫にとって危険だと思われるような家具があるような部屋には入らないようにしておく必要があります。

室温・湿度にも注意

誰もいないのにエアコンをつけたまま出かけるのは電気代がもったいない、そう思われるかも知れませんが、猫に留守番をさせるのであれば、猫が快適に暮らせる室温・湿度は保つようにしましょう。猫が快適に過ごせる室温は20~28℃、湿度は50~60%といわれています。特に湿度は上がりすぎても、下がりすぎても、体調不良の原因になります。エアコンや除湿器・加湿器を利用して、旅行から帰ったら猫がグッタリしていたという事がないようにしましょう。エアコンのリモコンは壁に掛けておく、引き出しの中にしまっておくなどして、誤って猫がスイッチをオフにしないように気をつけてください。可能であればエアコンが作動している部屋と、作動していない部屋を用意して、猫が自由に出入りできるようにしておくと良いでしょう。

誤飲・誤食しそうなものはないか

これは、愛猫家のあなたなら普段から気を付けていらっしゃることだとは思いますが、今一度危険なものはないか確認してみましょう。輪ゴムやビニール袋、紐や糸くずや画鋲など、部屋の隅や棚の下に落ちていませんか?観葉植物などの植木を室内に置いていませんか?旅行中に猫が誤飲してしまったら、腸閉塞を起こして命が危ぶまれるということも起こりかねません。少しでも危険だと思われる物は、猫の生活圏内から徹底的に排除してあげてください。

脱走防止策は万全に!

玄関や窓など、戸締りは大丈夫でしょうか?特に窓は、空気の入れ替えのために、少し開けておくという飼い主さんもいらっしゃるかも知れませんが、窓を開けて外に出ることなど猫には朝飯前です。室温や湿度の調整には、エアコンや除湿器・加湿器を使うようにしてください。また、賢い猫はドアノブやサッシのみならず、ロックまで開けてしまう子もいます。旅行から戻ってきたら猫の姿がどこにもない、という悲劇を起こさないように念には念を入れ、脱走防止柵やストッパーなどの設置も検討してください。

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まとめ

猫は、本来旅行をすることには向いていません。テレビやネットを見ていると、飼い主さんとのお出かけや旅行を楽しんでいる猫ちゃんもいますが、それはあくまで特殊な例です。愛猫を当てはめようとして無理させることがないようにしましょう。

どうしても猫との旅行が避けられない場合は、入念な準備と脱走防止策を万全に行ってください。「猫は家につく」と言われるくらい、住み慣れた自分の居場所を非常に大切にしています。「できれば、安心安全な我が家でお留守番が一番だニャー!」という声が聞こえてきそうですね。

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執筆者
二人の愛娘と一匹の暴れん坊ニャンコに日々振り回されているワーキングマザーです。 とにかく猫が好きで、愛猫家歴20年以上になります。 小学生の頃、実家の庭に迷い込んだ野良の子猫との出会いから始まり、一人暮らしの時、そして結婚し現在にいたるまで、計6匹の個性豊かな猫達と生活を共にしてきました。  私と愛猫の体験談なども踏まえながら、読んでくださったあなたにホッとしてもらえたりクスッと笑ってもらえたり…とにかく身近に感じていただけるような記事をお届けできますよう、日々勉強しております!